中小企業の経営力向上マガジン「銀行以外からの資金調達手段の使い方」

「中小企業の経営力向上マガジン」2022年11月10日号
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【本日のテーマ】
■銀行以外からの資金調達手段の使い方
金融機関からの融資が受けられない。でも、資金なくして事業無し。
当然、リスケという手段はあります。 しかし、真水(現金)が入ってくるわけではありません。
そこで、どうしてもという時には、金融機関以外からの資金調達を 検討する必要があります。
この問題については、前にタイトル「ノンバンクとは?」で 書きましたが、もう少し詳しく付き合い方について話をしたいと思います。
まずは、資金調達の手段にどのようなものがあるのか。
不動産ノンバンク 売掛債権担保融資をするノンバンク 無担保でのビジネスローン 動産を担保として融資するノンバンク ファクタリング
大体、これくらいです。
さて、付き合い方ですが、多くのノンバンクはHPや電車の中づりなどで 結構な宣伝をしています。
これを見てという方は、当然、います。
しかし、お金の貸す側の論理は「確実な返済」です。 ゆえに、HPなどからの連絡でやってくる経営者の方への 見方は厳しくなります。
信用情報などでしっかりと調べるとともに、様々なノウハウで ブラックリストの載っていないかどうかを調べ、さらに新規の 飛び込み客には、金利を高めにとる、与信(融資額)を低めにみる。
これこれで、前述のように、貸す側の論理で、決して悪いことでは ありません。
ちなみに銀行などへの飛び込みで、融資を受けることは ほとんど不可能です。
では、どのように取り引きを始めるべきか?
やはり、お付き合いのある士業の先生などから紹介してもらうのが 一番です。
企業の情報などをある程度、知っているということで安心感があるためです。
また、仲間の経営者に相談するのも手です。 なかなか、相談しにくいことかもしれませんが、この手も固い。
次に、どのような姿勢で付き合うのか?
金融機関以外からの融資は、金利が高くなりますので、 できる限り、長短、出口を予め決めておくことが望まれます。
不動産ノンバンクは、長期で利用することがよくあります。 金融機関では、できない期間設定してくれるからです。
しかし、売掛債権担保融資のノンバンクであれば、長期は あまりお勧めできません。
金利が不動産ノンバンクより高いですし、そもそも 貸す側も長期で使ってもらうことを主眼に置いていません。
といったことから、このあたりは、ノンバンクの特性に応じて、 使い分けることが肝心です。
出口を長い目でみてとするのか、1年~3年くらいを目途にするのかを しっかりと事前に考えおくことが求められます。
金融機関から融資が受けられない、代替手段としてノンバンク等を 活用する場合は、取り引きの始め方と期間などを最初の段階でよく 考えてほしいと思います。

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