中小企業の経営力向上マガジン「2人の銀行員」

「中小企業の経営力向上マガジン」2022年12月8日号
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【本日のテーマ】
■ 2人の銀行員
旧知の病院の院長から融資の相談を受け、ある銀行の担当者に繋ぎました。
すると、その場で病院の昼休みの時間を確認して、すぐに一緒に同行してくれました。 さらに、決算書は持ってきておいてほしいと院長に話をしていたので、すぐにその場で パラパラと。
融資可能額は「○○〇」と20分。
お見事!
一方、顧問先、決算報告時に支店長に秋には融資の依頼をしますと 伝え、担当者にも当然、同時に伝えておきました。
そして、秋。担当者に連絡すると すぐにやってきたものの、その後、音沙汰なし。
しょうがないので、とりあえず担当者の直属の上司に「3週間、返事なし」と伝えると 翌日、支店長が電話をしてきて、自分が行きますと。
結果としては、プロパーでの融資が実行されたのですが、1か月半はかかりました。
この2人の銀行マンの違い、お分かりいただけるでしょうか?
はじめの担当者は、あるべき姿そのものです。
一方は、???
ダメ担当者と認識された理由を考えてみましょう。
1.そもそもの業務レベルが低い。 2.忙しくすぎて、忘れていた。 3.目標をクリアしていたので、対応を先延ばしした。
他にも、さまざまに想定される理由はあります。
問題は、このような事態が当たり前に起こる可能性があることです。
本当の理由は、絶対に分かりません。
しかし、こうした事態になった場合の対応策を常に考えておくことが重要です。
たまたま運が悪かったでは済まないのが、資金調達の世界です。
金融機関の担当者もさまざま、ゆえに対応の手段も多様にもっておく必要があります。
融資の可否判断以前に考えておくべき事柄です。 保全は、金融機関側にだけあるわけではありません。
経営者の側も、保全の手段を複数、用意しておくようにしましょう。
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