中小企業の経営力向上マガジン「飲食店の事業承継」

「中小企業の経営力向上マガジン」2022年12月22日号
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【本日のテーマ】
■ 飲食店の事業承継
個人経営の飲食店の事業承継は、状況によっては少々面倒です。
面倒なところを一つ言えば、財産承継の側面。
一例を挙げると、借地で、店舗は経営者の所有というケースで、 3人兄弟の1人が継ぐといった場合。
店舗は財産ですし、借地権の問題も出てきます。
親からすれば、継いでくれる子に店を渡したいと考えることが多いと 思います。
しかし、店舗、借地権も財産であることから、他の子供も相続人です。 (奥さんはひとまず、おいておきます)
したがって、事前に話をまとめておかないと、後で揉め事になる。
また、借地ですから、地主さんとの話もでてきます。 違った面での面倒です。
もし、現経営者が亡くなれば、借地権は相続されますが、承継という 形で引き継ぐのであれば、地主さんとの契約を巻き直す必要があります。
「うん」と言ってくれれば問題はないものの、「ダメ」となると ややこしい。
裁判で引き継がさせることも可能の言われていますが、 現実には、費用の面、承継者の財産の要件などもありで簡単ではない。
個人の飲食店、実ところは飲食店に限らず、個人の店舗ビジネスの 承継は、思いのほか面倒な側面があるのです。
今回は、私が抱えている現実の承継のお手伝いの話でした。

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